シャンプーだけに気をつけても薄毛の根本的な原因にはなりえない。

さて、まずはネット上で検索したら真っ先に薄毛の原因としてヒットするであろう「シャンプー」について解説したいと思います。

シャンプーは、人の手で髪の毛をいじる行為でもあるし、薄毛でなくても何本か自然に抜けるものであるため、体感的にも薄毛の原因であると考えてしまうかもしれません。
実際に、製薬会社のサイトにも、ごしごし洗うな、すすぎはしっかりと、低刺激のシャンプーに変えろというアドバイスがなされています。(例:薬の情報局

しかし、それだけで、果たして薄毛の原因を解決できるものなのでしょうか?
私は厳密な意味ではNOだと思います。その理由は3つあります。

シャンプーは頭皮までしか届かない

髪の毛の構造を見れば一目瞭然なのですが、シャンプーの元々の目的は、髪の毛の黒い部分、毛幹と呼ばれる部分と頭皮をきれいにするためのものです。ところが、髪の毛の生える、抜けるといった根本的な司令を出す部分は、頭皮のずっと奥、毛乳頭という部分になります。当然ここまでシャンプーの成分は届くはずもありません。つまりシャンプー自体に毛髪の抜け毛の量をコントロールする役割はないということです。

シャンプーは「洗い流すもの」であるということ

シャンプーの中には最近「育毛成分配合!」「これを使ったら生えるかも…」と思わせるようなな宣伝がなされている製品もあります。しかし前述したとおり、シャンプーは頭皮から上を洗うものなので、もしその下の毛乳頭に届くとしたらそれは育毛剤になりますし、百歩譲って届く成分が入っていたとしても、シャンプーは遅かれ早かれ全部流してしまいますよね。。そもそも水と交じり合った状態でつけるものなので、濃度も相当薄まったうえ、つけている僅かな時間で毛乳頭までしっかりと浸透するかといえば甚だ疑問です。

頭皮環境正常化という言葉を過剰に意識するな

薄毛の原因からの脱却によく使われる「頭皮環境正常化」という言葉があります。要約すると、フケ、かゆみなどをなくして自然な潤いを保った頭皮を表すことらしいのですが、これだけ対策しても薄毛原因の根本的な対策にはなりえません。

どういうことかといえば、髪の毛の抜ける、生える、というのはある一定のサイクルがあり、その決定権は前述した毛乳頭にあります。当然シャンプーだけでいろいろ対策しても、そこには根本的な効果は期待できないと思います。たとえ正常化したとしても、もともと弱っていた髪の毛をせいぜい延命させる程度、やがてその毛も抜けてしまうことには変わりありません。
力をいれたら抜けたけど、弱い力だと抜けなかった程度の違いしかないと思っていいでしょう。

以上3つの理由をご紹介しました。
もちろん、シャンプー対策はなにもしないほうがいいかといえばそうではありません。例えば今使っているシャンプーが頭皮の脂分をとりすぎて髪の毛がガシガシ、乾燥してかきむしったら髪の毛がごっそり抜けた…といった極端な状態なら一考の余地はあると思います。

ただ、このような極端な症状がなくて、髪や頭皮になんの違和感がなくて抜け毛がひどい、頭皮が見えてきたという場合にはシャンプーに薄毛の原因を求めるのはおすすめしません。抜け毛が減ったと思ったとしても、それは弱っている毛を単に数日~数ヶ月延命させたものと考えて良いと思います。

重要な見極めポイントは髪の毛を生やす毛乳頭に起因するものであるかということ。その視点で見ればシャンプーは原因、対策の両面でそうではないと自然にお分かりになると思います。